技術より先に見られている部分
就職の面接を控えると、どれだけ腕を見せられるかということばかりに気持ちが向いてしまいがちです。ところが迎える側が最初に見ているのは、技術よりも仕事に向かう姿勢のほうであることが多いようです。
身なりや爪の手入れ、髪のまとめ方といった点は、話し始める前から相手に伝わってしまう部分になります。厨房で働く人にとって当たり前の習慣が身についているかどうかは、そこにそのまま表れてしまいます。
受け答えの声の大きさや、相手の目を見て話せるかどうかという点も、丁寧に見られている部分になります。厨房では短い言葉で互いに意思を伝え合うため、そのやり取りができるかどうかが問われています。
遅刻や連絡の行き違いは、腕前がどれだけ高くても取り返しがつきにくい印象を残してしまいます。約束を守れる人かどうかというこの一点は、こちらが想像している以上に重く受け止められているようです。
備えておきたい受け答えの構え
備えとしてまず整えたいのは、なぜその場所で働きたいのかを自分の言葉で語れるようにしておくことです。借りてきたような言い回しは伝わりにくく、実習で感じたことを土台にすると自然に話せるようになります。
学んできた内容を並べ立てるよりも、何ができて何がまだ足りないのかを正直に伝えるほうが好まれます。自分の伸びしろを分かっている人は、迎える側にとっても育てやすい相手として映ることになります。
尋ねられて困りやすいのは、苦手なことやうまくいかなかった経験についての問いだと言われています。隠さずに話したうえで、そこからどう立て直したのかまで添えられると印象がまるで変わってきます。
調理師専門学校で得た資格や学びは、書類の上では同じように並んで見えてしまうことになります。だからこそ、料理に向き合ってきた自分なりの理由を語れるかどうかが大きな差になっていきます。
まとめ
面接の場で技術だけを見てもらえるはずだと思い込んでいると、思わぬところでつまずいてしまうことがあります。身なりや受け答え、約束を守る姿勢といった土台の部分が先に見られているということを忘れずにいたいものです。
備えといっても特別なことは何も必要なく、日ごろの実習での振る舞いをそのまま保てば面接の場でも十分に伝わります。取り繕った受け答えはその場ですぐに見抜かれてしまうため、正直に語るという構えのほうが結局は強く響きます。
面接という場は選ばれる場であると同時に、自分がその場を選ぶための機会でもあると考えておきたいところです。互いに確かめ合うための時間として臨むことができれば、緊張の中でも自分らしい言葉が出てくるようになります。